Do well by doing good. Action:FANTASTICS from EXILE TRIBE 佐藤大樹さん 『“届けよう、服のチカラ”プロジェクト』で難民の子どもたちに笑顔を【後編】 /株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部 シェルバ英子さん 【特集企画】こどもたちの未来に!
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Do well by doing good. Action:FANTASTICS from EXILE TRIBE 佐藤大樹さん 『“届けよう、服のチカラ”プロジェクト』で難民の子どもたちに笑顔を【後編】 /株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部 シェルバ英子さん

FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さん、堀夏喜さんが、Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう!という活動に取り組む企業、団体を訪問してお話を伺っていく連載コーナー「Do well by doing good. Action」!今回は佐藤大樹さんが、ユニクロが6月に東京・銀座にオープンした日本最大級の旗艦店「UNIQLO TOKYO」を訪問。後編では、ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部のシェルバ英子さんに、服のリサイクル・リユースにまつわる取り組みをご紹介していただきます。

(前編)を読む>>>

2006年に全商品のリサイクルを開始

DOWELL編集部: 前編ではUNIQLO TOKYOで展開されているサステナビリティの展示についてお話を伺いました。ここからは、ユニクロやジーユーのお店に設置されている、服のリサイクルボックスについて、その取り組みをお話しいただけますか?

シェルバさん: 環境に関する私たちの代表的な活動としてご紹介いただくことが多いのが、店舗の回収ボックスなどで集めた古着を難民支援に活用する「全商品リサイクル活動」です。この活動を始めたのは2006年のことですが、すでに2001年にはフリースのリサイクルを実施していました。ただそれは、再度衣類として利用するリユースではなく、あくまでもリサイクルとしての活用でした。でも、お客さまから「ユニクロさんの商品は耐久性が強いから、リサイクルにするのはもったいない。必要としている人のためにリユースはできませんか?」という声をいただいて、ならば回収した商品をリサイクルできないか検討してみようと。そして、リユースのニーズがありそうなNGOに相談していく中で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と接点ができました。ヒアリングしていくと、UNHCRの活動において、コスト面の厳しさから服の支援の優先順位が低くなっていることが分かったのです。それなら現地への運送費なども弊社で負担して寄贈しましょうということになり、難民支援に貢献できるようになりました。

DOWELL編集部: この「全商品リサイクル活動」はどれくらいの規模で展開しているんですか?

シェルバさん: 2019年8月末までに72の国と地域に3567万点を寄贈しています。これらは難民や避難民、災害被災者などに届けられています。服のコンディションなどでリユースされなかったものもありますが、それらも固形燃料やリサイクル素材に活用される形で役に立っています。

“服のチカラ”プロジェクトで難民の子供を支援

DOWELL編集部: DOWELL magazineの今月号のテーマは「こどもたちの未来に!」なのですが、ファーストリテイリングが取り組んでいる難民の子どもたちを支援する活動、「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」(以下“服のチカラ”プロジェクト)についてお話をお聞かせいただけますか?

シェルバさん: 「全商品リサイクル活動」で難民の人々に服を届けてきました。実は難民キャンプには子どもが多いのですが、そのような状況にもかかわらず圧倒的に子ども服が足りていないということが分かってきました。そんな折に、学校関係者の方々から「全商品リサイクル活動」を生徒たちに教えたいという問い合わせが増えてきていたんです。これをきっかけに、「子どもたち向けの教育プロジェクトを組んで、子どもたち自身から子ども服を提供してもらうのがいいのでは」と考えるようになったんです。そうして実現したのが“服のチカラ”プロジェクトです。2013年から社内で研修を受けた店長や本部従業員が全国の小・中・高校に赴き授業をして、服の持つチカラを説明し、趣旨を理解した児童生徒たちがが校内で声をかけて服を集めてくれたり、近隣のスーパーに回収ボックスを置かせてもらうといったアクションです。

DOWELL編集部: なるほど!生徒さんたちから子ども服を集めて、難民キャンプの子どもたちに活用いただくんですね。

シェルバさん: 「全商品リサイクル活動」はユニクロとジーユーの商品限定なのですが、“服のチカラ”プロジェクトにはその制限は設けていません。集めていただいた服は弊社で引き取って現地に届けます。その様子をDVDなどに収めて先生を通じて報告しているので、生徒の皆さんはこのプロジェクトを通して、難民問題を自分ごととして捉え、その支援活動に参加できるんです。

DOWELL編集部: シェルバさんは何度も現地に足を運ばれているそうですが、難民キャンプの子どもたちはどんな反応でしたか?

シェルバさん: キャンプ地の学校には多くの子どもたちが通っているんですが、ほぼ着の身着のままという状況で、夜に洗って乾かした服を朝また着てくるのです。ボロボロの状態の服を着ている子たちばかりで、先生やスタッフは顔や名前ではなく服でその子を識別しているという悲しい現実があるんです。年ごろの女の子は着る服がないから学校に行かなくなってしまったり…。そのような状況で、私たちが寄贈した服が学校に行くきっかけになって、学ぶチャンスになるということを知り、古着の1枚だけれども意味がある、まさに、“服のチカラ”を体感しました。服は色もデザインもバリエーションがあって、選ぶという喜びも与えてくれるんです。服を選ぶという喜びを感じると、子どもたちもお祭りやイベントのときにはこの服を着よう!と、“ハレの日の服”を意識するようになるんですよ!閉塞感に包まれた日常であっても、その服に袖を通すと気持ちが高揚しているのが伝わってくる。こうした体験が、将来、彼らが成長していく原動力になっていくんだということにも気づくことができました。

DOWELL編集部: 単に服を寄贈するというだけではなく、こどもたちの未来にもしっかりとつながっている活動なんですね。“服のチカラ”ってすごいですね!

シェルバさん: そうなんです。ですから、私たちのお客さまには、着終わってもそのまま捨てるのではなく、こどもたちの未来のためにもご協力いただけたら嬉しいですね。

社会活動と商品開発でサステナビリティに貢献

DOWELL編集部: 子どもたちに向けた取り組みは、他にもあるのですか?

シェルバさん: アメリカやヨーロッパでは、貧困家庭や障がい者の子どもを店舗に呼んで、買い物体験のプログラムを実施しています。バウチャー(クーポン)をお渡しして買い物を楽しんでもらうという趣旨で、自分で好きなものを自由に選んで買うという喜びを感じてもらうことが目的です。

DOWELL編集部: 日本でもそのようなプログラムはあるのですか?

シェルバさん: 日本では、小・中高校生を対象に「職場体験」を行なっています。最寄りのユニクロやジーユーの店舗で仕事を体験することを通じて、接客マナーやコミュニケーション、課題解決能力を身につけてもらうというもので、年間約800校にこのプログラムを活用してもらっています。

DOWELL編集部: 働く楽しさを体験できる面白い取り組みですね!この職場体験の中で、サステナビリティに触れる機会もあるのでしょうか?

シェルバさん: サステナビリティを学ぶレクチャーセッションもプログラムに含まれています。先ほどお話しした「全商品リサイクル活動」の回収ボックスも店舗には必ずありますし、「今日あなたは回収ボックス担当ね!」というように、職場体験の業務の中でサステナビリティに触れてもらえるよう配慮しています。

DOWELL編集部: 子どもたちを対象とした取り組み以外にも、積極的に取り組んでいることはありますか?

シェルバさん: 難民雇用も積極的に行なっています。日本で難民認定を受けて定住が認められた難民の方とその家族が対象になります。アメリカやドイツでも実施していて、4月現在世界8か国で121名が勤務しています。彼らが“服のチカラ”プロジェクトに参加することで、難民の生の声を生徒さんに伝えることもできるんです。

DOWELL編集部: 今後、どのような形でサステナビリティの活動に取り組んでいこうとお考えですか?

シェルバさん: これまでさまざまなプロジェクトをご説明してきましたが、やはりモノづくりの会社ですので、本業の服作りで貢献したいという思いが強いです。現在、ペットボトルから作られた再生ポリエステル繊維を用いた「ドライEX」のポロシャツや、ウォッシュ加工と仕上げに使用する水の量を最大99%削減できる技術を使って生産したジーンズなどがありますが、こうしたアイテムや素材をさらに開発していきたいですね!

DOWELL編集部: シェルバさん、ありがとうございました。

知るっていうことの重要さを実感

DOWELL編集部: ファーストリテイリングが積極的に取り組むサステナビリティへの活動をご紹介いただきましたが、実際に「UNIQLO TOKYO」を訪れた佐藤さんはどう感じられましたか?

佐藤さん: 「UNIQLO TOKYO」がある銀座という街は、ファッションが好きな人はもちろん、いろいろな人々が訪れる街です。そんな街に誕生した「UNIQLO TOKYO」は外観もオシャレだし、ちょっと入ってみたくなるお店。サステナビリティの活動を各フロアで紹介している店内に入ると、今日の僕みたいに、知らなかった素晴らしい活動にたくさん出会うことができて、ユニクロのさまざまな取り組みを知るきっかけになる。知ることによっていろいろな社会課題の実態を理解すると参加しようという気持ちも高まってくる。いろいろな企業の取り組みをきちんと知ることって大切だなぁと実感しました。今日はとてもいい勉強になりました!

DOWELL編集部: そうですね。こういう取り組みをどんどん紹介していきたいですね!佐藤さん、ありがとうございました!

この連載は、CBCテレビの情報ワイド番組「チャント!」で毎週火曜日16時台に放送されている「ワクワク!カンパニーDo well by doing good!」と連動した連載企画です。こちらの番組は、下記U R Lからアーカイブをご覧いただけます。

▽▽▽番組アーカイブはこちらから▽▽▽

Locipo(ロキポ)

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CBC創立70周年記念企画コーナー・ワクワク!カンパニー Do well by doing good!

次回は、FANTASTICS from EXILE TRIBEの堀夏喜さんが登場!お楽しみに!

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