サステナブルで日常に寄り添えるブランドに(後編) /株式会社アシックス WOMEN’S CREATIVE STUDIO マネジャー 三浦亜友さん
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サステナブルで日常に寄り添えるブランドに(後編) /株式会社アシックス WOMEN’S CREATIVE STUDIO マネジャー 三浦亜友さん

日本を代表するグローバルスポーツメーカーの株式会社アシックスが、ウィメンズファッション事業に参入。2021年3月5日にライフスタイルブランド『UNOHA(ウノハ)』を立ち上げました。スポーツから離れた日常においても環境負荷の低い商品で消費者に寄り添い、ココロとカラダのバランスを大切に考えながら生活を応援していくのが狙いです。後編では、UNOHAのプロダクトに込めたサステナブルへの思いと、今後のビジョンについて、前編に続き、株式会社アシックスWOMEN’S  CREATIVE  STUDIOマネジャーの三浦亜友(みうら・あゆ)さんに伺っていきます。

UNOHAでの買い物が、サステナブルを考える機会に

DOWELL編集部: UNOHAのプロダクトはサステナブルを意識されていますが、当初からその気持ちは強かったのでしょうか。

三浦さん: アシックスという会社自体がサステナブルには力を入れていましたし、メンバーの関心も高かったので、最初から意識していました。市場調査の結果でも、世の中でサステナブルへの関心が高まっていることが裏付けられていたので、実際にプロダクトを考えていく上で、サステナブルの視点は不可欠になっていきました。

DOWELL編集部: 確かに、これからのプロダクト開発には、サステナブルの視点は欠かせないと思います。ではUNOHAのプロダクトは、どのような部分がサステナブルなのでしょうか。

三浦さん: まず素材についてですが、2021年春夏コレクションのプロダクトのおよそ6割に、リサイクルレザーや天然成分由来の抗菌防臭加工を施したオーガニックコットン系などのサステナブルな素材を使用しています。またパッケージにもリサイクルペーパーをはじめとした、エコを意識した素材を用いています。

さらにトートや2WAY仕様のバッグについては、日本で初めてLWG(レザーワーキンググループ)認証(※注1)を受けたタンナー(※注2)で、環境に配慮して作られたレザーを採用しているんです。

DOWELL編集部: 素材面以外のサステナブルな点としては、どのようなことがあるのでしょうか。

三浦さん: 製革については、サステナブルな素材が作られていくプロセスも採用するにあたっての重要な判断基準となります。主に海外になりますが、その製作工程や労働環境でCSR監査(※注3)を実施して、その基準をクリアした工場などで生産された商品を取り扱っています。

ほかにも店舗で使用する什器は可能な限りリサイクルしたり、店内の造りにもできるだけ環境に負担がかからない素材を選ぶなどの配慮をしています。

DOWELL編集部: サステナブルというと、どうしても素材に目が行きがちですが、確かにお話のように、製造や生産過程も含めてトータルで考えないといけないことだと思います。労働環境という言葉が出たので、コロナ禍での働き方についても伺いたいのですがWOMEN’S CREATIVE STUDIOは昨年の1月スタートということもあり、いろいろと影響があったのではないでしょうか。

三浦さん: 新規事業で社内外のコミュニケーションが必須となる中、リモートでやらなければならない事態に陥りました。確かに厳しいことも多々ありますが、一方、私たち自身も含めて、世の中では家で過ごす時間やリモートワークなどが増えたことで健康への関心が高まり、その結果ライフスタイルを見直すきっかけにもなっていると思います。

無理のない等身大のサステナブルを実践していきたい

DOWELL編集部: サステナブルな素材は大切ですが、そこばかり意識を集中すると、機能やデザイン面に影響が出ることはないでしょうか。特に機能面は、貴社が培ってきた技術や経験を活かせるところだという印象があります。

三浦さん: 確かにそこは悩ましいところではあります。もちろんサステナブルは大切なのですが、まず品質や着心地、履き心地などでお客様に満足していただくことが不可欠だと思います。気負うことなく「やれることから始める」「等身大のサステナブル」という発想のもと、バランスの取れたプロダクトを目指すようにしています。

そしてその結果、お客様が購入したアイテムを気に入り、長く愛用してもらえたら、それもまたサステナブルだと思います。

DOWELL編集部: 『DOWELL magazine』でも「自分たちにできることから少しでも世界と社会をよくしていこう」と提唱しているので、三浦さんのお話のように、「やれることから始める」という発想は、とてもよく理解できます。ちなみに三浦さんご自身が実践されている「社会によいこと」はありますか?

三浦さん: 本当に身近で恐縮ですが、エコバッグを使っているのと、ゴミは気づけば拾うようにしています。

DOWELL編集部: ありがとうございます。ではこれからのUNOHAのビジョンを教えてください。

三浦さん: アシックスの原点である「Sound Mind, Sound Body」に基づき、より体を動かすことを身近に取り入れ、健康な社会創りに貢献していきたいと考えています。UNOHAを、それを担えるようなブランドに育てていくことが目標ですね。あわせてデジタル化もどんどん推進していきたいと思います。

DOWELL編集部: 実はUNOHAの ECサイトでバーチャルショッピングをしてみたのですが、自宅にいながら、リアル店舗に買いに行った気分になれました。シューズに一目惚れして購入したのですが、リサイクルレザーの素材も軽いし、グリップの効いた滑りにくいソールがいかにも貴社らしく、大変気に入っています。

三浦さん: お買い上げありがとうございます!

DOWELL編集部: それでは最後に、『DOWELL』の読者にメッセージをお願いします

三浦さん: UNOHAは現時点では女性向けのプロダクトが中心ではありますが、幅広いサイズ展開のある商品もあり、少しではありますが、ユニセックスでお召しいただけるアイテムもあります。ぜひ多くの皆さんに、さまざまな側面からサステナブルに配慮したUNOHAの世界観を実感していただけると嬉しいですね。

(※注1)環境の保護や維持などに配慮して皮革製造に取り組む企業に与えられる、世界的な認証

(※注2)動物の皮をなめして革を製造する製革業者

(※注3)外部の委託事業者の運営に問題点がないか、実施する監査

(前編)を読む>>>

株式会社アシックス WOMEN’S CREATIVE STUDIO マネジャー

大阪府出身。大学では機械工学を専攻し、卒業後、株式会社アシックスに入社。

入社後10年間スポーツ工学研究所で研究員として勤務。研究所では、フットウエアの機能を研究するチームに所属し、主に野球や陸上などのスパイクを担当。

2019年7月、本プロジェクトが発足し、2020年1月WOMEN’S CREATIVE STUDIOのマネジャーに就任。そして2021年3月5日、アシックスよりライフスタイルブランド「UNOHA」がローンチ。

いいことをして、この世界をよくしていこう。~ DOWELL(ドゥーウェル)~
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