FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さん、堀夏喜さんが、「Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう!」という活動に取り組む企業や団体を訪問するこちらのコーナー。今回は、株式会社サンリオの本社に、世界中で愛されているキャラクター、ハローキティを訪ねました。実はキティちゃんは2018年夏に『ハローキティチャンネル』で、ユーチューバーデビュー。コンテンツのひとつとしてSDGsの達成を応援するシリーズ動画を配信しています。前編では、ユーチューバーを始めたきっかけや、動画で伝えたい思いを紹介しましたが、後編では、世界に向けて取り組んできた活動やその中で感じたこと、そして今後について、堀さんがお話をうかがっていきます。
国連とコラボレーション
堀さん: キティちゃんはユーチューバーになってすぐに国連広報センターを取材したと聞いています。どんな内容の取材だったんですか?
キティちゃん: YouTubeにデビューして間もないころ、国連広報センターにおじゃまして、所長の根本かおるさんにお話を聞きました。まず、国連広報センターとはどんな活動をしているのか説明していただいて、その後に「けっこう難しい問題だと思うんですが、SDGsってどうやったら達成できるんでしょう?」と、ダイレクトに質問してみたんです。
そうしたら根本さんから、「最近ピューロランドに行きましたよ。そしてキティちゃんの歌舞伎(『KAWAII KABUKI~ハローキティ一座の桃太郎~』)を拝見しました」と言っていただいたんです。嬉しかったです!
そして「キティちゃんには、歌舞伎のようなお芝居ができるくらい、たくさんの仲間がいますよね。何ごとも、自分だけでやろうとしても、なかなか上手くいかない。でも力を合わせてチャレンジしていけば、ひとりでは難しいものが、動き出す。世の中を変えることができるんですよ」とおっしゃったんです。
これは、まさにSDGsのゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」だと思って、その後に根本さんと一緒に歌を作っちゃいました。
堀さん: 歌を作ったんですか?
キティちゃん: SDGsの応援動画では、ゴールの内容に合わせた歌詞で、歌を作っているんです。いつも作詞はわたしひとりですが、この回は、「キティ&ネモッティ」と、根本さんにも入ってもらいました。ゴール17の歌をふたりで口ずさんで、とても楽しかったです! ぜひ『DOWELL magazine』の読者の方にもこの動画を観てもらいたいです。
堀さん: それは必見ですね! その後、さらに国連との関係が深まって、2019年には協働もスタートしたと聞いています。
キティちゃん: 『#HelloGlobalGoals』グローバル・ビデオ・シリーズですね。世界中の人に見てもらえるように作った動画です。具体的には、SDGsの17のゴールのうち6つを取り上げて、関わっている国連の皆さんにサポートしてもらいながら現地を取材して、それを動画で発信しています。
堀さん: YouTubeを始めて、1年で全世界に向けた動画を作るなんてすごいです。どんな内容のものなんですか?
キティちゃん: たとえばゴール3「すべての人に健康と福祉を」では、国連人口基金の皆さんの力を借りて、バングラデシュの難民キャンプに行きました。ゴール4「質の高い教育をみんなに」では、ユニセフの皆さんに協力してもらって、インドネシアの幼稚園や中学校を訪問し、園児や生徒の皆さんと触れ合うことができました。ゴール11と13は、これから出かける予定なんです。
堀さん: 特に印象的だったところはどこですか?
キティちゃん: どの場所でも、とてもたくさんのことを知ることができましたけれど、バングラデシュでのことはその中でも記憶に残っています。
コックスバザールという街にある、ロヒンギャの難民キャンプに行ったんですが、ここにはミャンマーからの難民が90万人もいます。ここで暮らしている人たちは、宗教的な理由などもあって、衛生的ではない場所などでお産をしてしまい、その結果、赤ちゃんやお母さんが命を失うことも少なくないんです。
たとえちゃんとした設備のない環境でも、そうしたお母さんや赤ちゃんを守ろうとがんばっているバングラデシュの助産師さんたちにお話を聞いたんですが、その中のひとりの若い助産師さんが「私、本当にこの仕事に誇りを持っているんです」と言って働く姿に、とても感動しました。
わたしたちも、そう言えるように努力しないといけないと思いました。
一緒に学んで考えて、みんなの未来をハッピーに
堀さん: 現在は、次から次へといろいろなメディアやSNSが出てくる変化の激しい時代ですが、キティちゃんが意識していることはありますか。
キティちゃん: どんな風に世の中が変わっても、前向きな気持ちや思いやりを忘れず、みんなで、笑顔で助け合っていきたいと思っています。
新しいチャレンジとしてYouTubeを始めたけれど、思いを伝える方法は、その時代に合ったものに変わっていくかもしれません。でも、いつでも心の真ん中にあるのは、ハッピーな気持ちをみんなに届けたい。そしてその気持ちをみんなで分かち合いたいという思いです。いまはYouTubeをがんばっていますが、これからも自分にできることを探してやっていきたいです。
堀さん: キティちゃんは、これからさまざまなことを学んでいく子どもたちに、伝えたいことはありますか?
キティちゃん: わたしもまだまだわからないことがたくさんあって、知りたいこともたくさんあります。だから「一緒に学んで考えて、みんなの未来がもっとハッピーになることや楽しくてワクワクできることにチャレンジしていきましょう」と伝えたいです。
堀さん: 一緒にやろうっていいですね! 今回の記事を通して、僕たちFANTASTICSのファンが、キティちゃんの活動を知って環境や社会問題に関心を持ったり、その逆にキティちゃんのファンが、FANTASTICSがそのような活動に取り組んでいるのを知ってもらえると、まさに一緒にやっている感じが出て、嬉しいですね。
では、最後の質問です。『DOWELL magazine』が提唱している「Do well by doing good. 活動」は「いいことをして世界と社会をよくしていこう」という活動です。キティちゃんが考える、「社会をよくしていくためにできるいいこと」とはどのようなことですか?
キティちゃん: まさにわたしがYouTubeでやっていることですが、まず気になることに目を向けて、知ること。そして知って感じたことや学んだことを、身近な人たちにシェアして、その輪を広げていくことだと思います。わたし自身も、みんなと考えたいことはどんどん発信していきたいし、みんなからもたくさん、いろいろなことを教えてもらいたいです。
これからも一緒に、世界をもっと明るく幸せにしていきましょう!
©’21 SANRIO 著作(株)サンリオ
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いいことをして、この世界をよくしていこう。~ DOWELL(ドゥーウェル)~
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