「Do well by doing good.活動」シーズン3に向けて(前編)/imperfect株式会社 芦田裕大さん
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「Do well by doing good.活動」シーズン3に向けて(前編)/imperfect株式会社 芦田裕大さん

『DOWELL magazine』の創刊時から編集部と提携し、「Do well by doing good.活動」に取り組んできたimperfect株式会社。その取り組みのひとつが、先日シーズン2の投票を締め切った「Do well by doing good.活動」です。この取組みは、imperfect株式会社が展開するカフェ「imperfect表参道」を訪れたお客様と一緒に、世界の農の生産現場に存在するさまざまな社会課題の解決に取り組んでいこうというもの。今回は、2021年3月末に投票が終了したシーズン2の総括と、4月から始動した「シーズン3」の詳細や今後の活動方針などを、imperfect株式会社の芦田裕大(あしだ・ゆうだい)さんに伺いました。

生産者の毎日を、より充実したものにしたい

DOWELL編集部: まず、芦田さんがimperfect株式会社(以下、imperfect)で携わっている業務を教えてください。

芦田さん: 営業を担当しています。「Do well by doing good.活動」をより広めていくために、さまざまな企業とのコラボレーションを推進していくのが主な業務です。

DOWELL編集部: imperfectには昨年10月から在籍されているということですが、それまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

芦田さん: 社会人になって初めて担当した仕事がカカオの貿易でした。チョコレートの原料であるカカオを、アフリカや東南アジアから輸入する業務に携わっていました。

DOWELL編集部: 生産者の方たちと関わられていたんですね。現地にも足を運ばれたのですか?

芦田さん: はい。2019年の始めにアフリカのガーナとコートジボワールを初めて訪れた際多くの発見と驚きがありました。訪問前には「アフリカはとても貧しくて窮屈な生活を強いられ、搾取もされている。だから欧米諸国や日本などがサポートしなくてはいけない」という意識を強く持っていました。

カカオ豆が保管されるガーナ共和国最大の港湾(テマ)にて

でも実際に訪れてみると、ガーナは想像以上に整備されていて、綺麗な街並みでした。またカカオ農家の営みも比較的統制が取れていました。一方で隣国のコートジボワールは、内戦が続いていたこともあり、治安も衛生環境もガーナとはまったく異なっていました。特にコートジボワールの西に位置するサン・ペドロ市は道もガタガタ。隣同士の国でもこんなにも違うのかと、唖然としたことを今でもよく覚えています。

でも何より驚いたのは現地の人たちがみんな活き活きと楽しそうに生活している事でした。

たとえばカカオ農家の主が、「俺の育てたカカオ見ていってよ!」と笑いながら寄って来たり、まったく悲壮感が漂っていないんです。私たちは「貧しくて辛い人々を助けなきゃいけない」と使命感を持って来たのですが、それは違うなということがわかりました。

日本では、開発が進んでビルが林立している光景こそ豊かさの証と思いがちですが、ガーナやコートジボワールの人たちは、あまりそういうことを求めていないんです。大上段に構えて「貧困をなくそう」と唱えることより、今の彼らのイキイキとした生活が、よりイキイキと今後も続くように支えることが大切なのだと自覚しました。

そのためには、一時的な経済支援以外にもできることがあるはずで、それこそが、自分たちが目指すべきサステナビリティなんだと腑に落ちたのです。

DOWELL編集部: 幸せを見つける術は、私たちよりアフリカの人々のほうが身につけているのかもしれませんね。

芦田さん: はい。そのとき私は、以前に聞いた“魚釣りの話”をふと思い出しました。その話は次のようなものです。

生活に必要な分だけ魚を獲って、あとは自由に楽しく暮らしていた漁師の元へビジネスマンが現れ「今空いてる時間もがんばって魚を獲って金を儲けて蓄えたら、老後を楽しく自由に過ごせるよ」と持ちかけるんです。すると漁師が「でもそれは、今の生活と同じじゃないか?」と返す、というような内容だったと思います。

現地を訪れて学んだのは、サステナビリティは日々の暮らしから生まれてくるということ。彼らが望んでいることは、「お金が欲しい」「助けて欲しい」ではなくて、「もっとカカオの栽培が上手になれたら嬉しいな」といったことなのです。

「Do well by doing good.活動」投票のシーズン2で選ばれたテーマは“平等”

DOWELL編集部: そこで求められていたものが、まさに「Do well by doing good.活動」だったということですね。

芦田さん: その通りです。「Do well by doing good.活動」こそ、自分の思い描いてきたサステナビリティを体現していると思いました。チョコレートなどの購入者、すなわち生活者の“おいしい”が生産者の収益向上に繋がるだけでなく、生産者がさらに活躍できる機会を提供したり、我々が伝える消費の様子や思いが生産者の生き甲斐になり、その結果が、さらに「おいしい」に繋がっていく。

こうした“食のよいサイクル”がどんどん大きくなることで、生産者はもちろん、生活者もよりイキイキとなっていくのが理想ですね。

DOWELL編集部: 「Do well by doing good.活動」シーズン2の投票が2021年4月に終了しました。シーズン1と比較してどうでしたか?

芦田さん: その前に、まずはこの場をお借りして、投票に参加いただいた皆さんに改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。おかげ様でシーズン2の投票数は合計2万2639票となり、多くの方に参加いただくことができました。

シーズン1と比較した印象としては、2年目に入り「Do well by doing good.活動」をご存じで、さらに興味を持ってくださっているお客様が増え、新たに加わったプロジェクトにも注目していただけたように思います。

1年目は私たちも手探りでしたが、シーズン1の投票で選ばれた「コートジボワールでのシェードツリーの植樹」の実施報告を動画で見てくださった方や、『Dowell magazine』の読者からもたくさんの応援の声をいただき、2年目も自信を持って取り組むことができました。

また2年目は、百貨店や小売りの企業様からお声がけいただいて催事会場での出店を大幅に増やすことができたり、また弊社でもECサイトを開設し「imperfect表参道」の店舗以外でも投票に参加いただける場を設けるなど、一層の広がりに向けた動きを進めてきました。学生のお客様から、「学校で勉強した際にimperfectの取組み事例についても知り、来店したいと思っていた」といったお声をいただくこともありました。

DOWELL編集部: 実りの多い2年目だったのですね。では、気になる「Do well by doing good.活動」シーズン2の投票結果を教えてください。

芦田さん: シーズン2は、テーマ1(環境)「受粉を助けるミツバチの生育環境を整えよう!」、テーマ2(教育)「農園の経営を支援してカカオ農家を笑顔に!」、テーマ3(平等)「女性たちの農の学びを支えて平等な社会を!」の3つのプロジェクトでしたが、集計の結果、約40%の票を獲得したテーマ3(平等)が選ばれました。

DOWELL編集部: それは、ブラジルのコーヒー農園のプロジェクトですね。

芦田さん: はい。コーヒー農家の労働環境はまだまだ男女で不平等があり、女性の場合、男性より長時間労働にもかかわらず低賃金となる傾向があります。そのような労働環境の改善に向け、女性主体で運営されているコーヒー農園を応援し、女性がさらに活躍できるきっかけを提供するという内容でした。

選出された後、女性主体で運営されているコーヒー農園をサポートする「CaféDelas(カフェ・デラス)」プロジェクトのメンバーとディスカッションを重ね、どの様なプログラムを実行するかなど検討しています。実施後に映像や記事で報告しますので、楽しみにお待ちください!

着実に、より多くの関心を集め、シーズン2の投票を締め切った「Do well by doing good.活動」。後編では芦田さんに、シーズン3に向けた意気込みを語っていただきます。

(後編)を読む>>>

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