(第3話)若い世代に希望を ナッツレシピ/門倉多仁亜 【連載】あなたの「おいしい」が、だれかの「うれしい」に
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(第3話)若い世代に希望を ナッツレシピ/門倉多仁亜

新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるべく自粛生活が続く中で、人はそれぞれに思うことがあるでしょう。私が今一番気になっているのが若い人たちのことです。知り合いの二人の女子大学生が、この春に予定していた海外留学が移動規制のために一旦保留となってしまったのです。長い期間準備をして、留学の日を楽しみにしていたのはよく知っています。それが今は先が見えず、不安な気持ちでいっぱいでしょう。

良い本との出会い

大人にとっても今は苦しい時期ですが、私たちの場合はすでに作り上げた日常が一時ストップしただけ。遅れが出たりはしても、工夫をしてやり方を変えたりして乗り切れる部分も多いと思います。しかし、若者にとっては自分の将来の基盤を作り上げる貴重な時期です。特に日本のように何歳までには大学を卒業して、就職をして、と年齢制限のある国ではタイミングがとても大事となります。

ドイツならば、飛び級があったり、わからなかった一学年のやり直しをしたり、大学へ行く前に一年間旅に出る人もいれば、仕事をしながら学生生活を送る人もいるので、年齢はそれほど気にしません。一学年遅らせることに抵抗はなく、もっと自由があります。でも、日本では就職のことを考えると、大学2〜3年生の間が留学しやすい環境になっています。日本ももう少しフレキシブルになってほしいものですね。とはいうものの、留学は焦ることはないですよ。本当に海外へ行きたいと思うなら、学生のうちだけではなく、その後でも行くチャンスはいくらでもありますよ。ワーキングホリデーもありますし、海外で就職もできる時代です。

コロナの自粛による留学の延期など、自分の力ではどうにもならないことは心配しても仕方がありません。難しいのはわかりますが、今できることに目を向けましょう!できることは色々あると思いますが、私がオススメしたいのは読書。実際に留学して、新しい空気を吸って、世界の人と出会って話すことが、自分の視野を広げる一番良い方法なのは間違い無いです。でも、良い本との出会いはそれを書いた著者という「人物」との出会いでもあるのです。普通では出会えない人と会話ができると思うと素敵じゃないですか?

そこで、留学を考えていたり、異文化の人とコミュニケーションを図りたい方におすすめの一冊を紹介します。言葉さえできれば外国の人と話せるのに〜と思っている人は多いのではないでしょうか?人の思考は世界中どこへ行っても一緒だと思っていませんか?しかし、実は私達のものの見方や解釈する思考は、育った文化によって育まれているのです。

おすすめの一冊

本のタイトルは『That’s not what I meant!』(Deborah Tannen著)。

日本語訳もあるのですが、タイトルと表紙が少し誤解を招くようなもの(男女関係に限定された内容に思えてしまう)になっているのが残念ですが、とても参考になる本です。ぜひ手にとってください!日本語のタイトルは『「愛があるから…」だけでは伝わらない―わかりあえるための話し方10章』(タネン・デボラ著、田丸 美寿々訳)です。

社会言語学者であるタネン氏は、実例を用いながらコミュニケーションについて分析してくれます。彼女が注目するのは会話のスタイル。同じ言語を話していても、喋る声の大きさだったり、言葉と言葉の間だったり、言葉以外のものにも人は意味を見出しています。例えば、日本で家に遊びに来た人に「お茶をいかがですか?」と尋ねたら、まずお客さんは遠慮してみるのが一般的でしょう。もう一度聞いてくれることを前提に、自分の謙虚さ、礼儀良さを見せるのです。

でもドイツであれば、いらないと言われたらホストは「わかりました」と言ってそれで終わりです。ドイツでは、人は自分の思いをはっきりと伝えるものという考え方があり、しつこく何回も同じことを聞くのは失礼と思っているのです。このような誤解は、海外に限らず日本人同士でも起こります。東京と関西の感覚の違いもありますし、家庭それぞれにも独特の文化があるのです。なぜ誤解が生まれるのか、勘違いが起こるのかを、タネン氏は教えてくれます。

ところで、読書をするには脳に充分なエネルギーを供給しなければなりません。高校生の頃、私はドイツの祖父母と暮らしていて、地元の高校へ通っていました。ある友人の家に行くと、いつもそこのお母さんが「手を出して」と言ってナッツとドライフルーツを手のひらいっぱいにくれました。これをドイツ語で「Studentenfutter」と言い、スーパーでスナック菓子として販売されていますが、直訳すると「学生の餌」という意味なんです。

勉強に夢中で食事をとるのを忘れしまっても、ナッツとドライフルーツをつまめば(一日50g)エネルギー、ミネラル、ビタミン、繊維質、不飽和脂肪酸をバランスよく摂ることができるというのです。オリジナルのStudentenfutterは、300年前に裕福な家庭出身の学生が、当時は高級だったアーモンドとレーズンを食べていたことに由来します。

脳がよく働いて、読書に夢中になれるよう、imperfectのグレーズドナッツを使った簡単にできるグラノーラバーのレシピを紹介します。

グラノーラバーの作り方

材料:100gオーツ麦、35g imperfectのグレーズドナッツ(セサミ&ブラウンシュガー)、50gはちみつ、30gバター、20gキビ糖、ひとつまみ塩、30gレーズン

オーツは少し香ばしさが立つまでフライパンで炒る。はちみつ、バター、キビ糖、塩を鍋に入れて沸騰させる。砂糖が溶けたら火を止める。そこへ炒ったオーツ、軽く刻んだimperfectグレーズドナッツとレーズンを入れてよく混ぜる。ラップを敷いたバット(15cmx15cm)に入れて平らにならす。ベーキングペーパーを上に乗せて平らに伸ばす。冷蔵庫で冷やし固める。お好みの大きさに切る。冷蔵庫で2週間、保存可能です。

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<プロフィール>

門倉多仁亜

1966年兵庫県生まれ。日本人の父とドイツ人の母の元で日本、ドイツ、アメリカで育つ。国際基督教大学卒業後、証券会社の勤務を経てコルドンブルーにてグランティプロムを取得する。

現在は、東京と夫の実家のある鹿児島の2拠点をベースに暮らしており、料理教室を主宰する傍ら、メディアを通してドイツ人のシンプルな暮らしをメディアを通して紹介する。

著者、「タニアのドイツ式心地よい暮らしの整理術」(三笠書房)、ドイツの焼き菓子(SBクリエイティブ)など。

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