(第9話)「勉強」について思うこと かぼちゃのスープのレシピ/門倉多仁亜 【連載】あなたの「おいしい」が、だれかの「うれしい」に
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(第9話)「勉強」について思うこと かぼちゃのスープのレシピ/門倉多仁亜

入試シーズンを迎え、受験生の皆さんは最後の追い込みの時期でしょうか。今年はコロナ渦という特殊な環境にあるだけでなく、日本の教育現場は改革の真っ只中。入学試験会場での感染予防対策など、今までのやり方と違う部分も多く、そんな中での受験は不安が大きいことと思います。

でもこの状況は学校だけではなく、社会全体の雰囲気にも似ていると思いませんか?

グローバル化、情報化、気候変動、超高齢社会、少子化など、社会を急速に変えている要因がたくさんあって、私たちはどこへ向かっているのか、わかりにくい世の中です。そのような環境のもとでは、前例に頼って考えを巡らせているだけでは、変化していく世界は理解しきれません。より広い視野を持ってものごとを考え、柔軟に対応する力が必要とされます。そんな新しい発想を持った人材を育成するための教育改革、ということですね。

このような苦境に立たされているのは日本だけでなく、世界中のどの国も同じ状況なのです。そのためOECDは「Education2030プロジェクト」を立ち上げて世界中の知恵を集め、未来の教育について考える場を作り、世界的な教育改革を進めています。

『LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略』

私のもう一つの祖国であるドイツでも、この15年くらいの間、教育改革が進められています。

長い間、東西に分断されるという特異な歴史をもつドイツは、昔ながらの教育システムにこだわってきました。今まではそのシステムは評価されてきたのですが、独自性が強いために、他のEU諸国との単位の互換などが難しく、それが原因となってEUで定めている国家間の移動の自由が制限されるのではないかという批判があり、かつてのドイツの教育システムの中には、廃止せざるをえない部分もたくさんあったようです。

戦後のドイツは、世界中からたくさんの難民を受け入れる国となりました。多民族国家になりつつある新しいドイツで、より多くの子供たちが平等に教育を受けるチャンスを与えられ、多様な考えが育まれ、みんなが協力し合いながら生きていける社会になっていったら素晴らしいですよね。

いずれにしても、これだけ世の中が動いていくと、そこで生きていくために必要なスキルも変わってきます。オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授は 今後AIが発達していくと、今の職業の半分くらいは AIに代替されると予想しています。イギリスの経営コンサルタントであるリンダ・グラットンが出版した『LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略』では、人生100年生きることになる、その間に時代はどんどん変化していくので、これからの人は一生のうちに何度も職業を変えなければならなくなると指摘しています。

何度でもチャンスがあるということ

それは大変! と思うのか、それとも逆にいろいろなことが経験できて面白い! と思うのか、で意見は分かれるところでしょう。私は、新卒で就職したら一生そこで働き続けるという終身雇用の考え方がなくなるのは、自由でいいなと思います。

みんなもどんどん職業を変えていけば、今の日本の受験のように、その1回のチャンスですべてが決まる、一生が決まるということはなくなると思うのです。いいように解釈すれば、人生は2回、3回と何度でもチャンスがあるということになるのです。

たとえば、私の母は子育てが終わった時、仕事をしようと思ってハローワークのようなところへいったら介護の仕事を勧められました。

私の母はそれならと大学に戻って、数年かけて心理学博士の資格を取りました。結果的に子育てや海外で暮らした経験が仕事においてもプラスの要素となり、 60歳から仕事を始めましたが、77歳の今も現役です。

このように、勉強とは学生だけがするものではなく、一生続けるものではないでしょうか。

資格を取るための勉強や、教養を高めるための読書。またインターネットで、日本や海外の大学の講義を受けるなど、今は、勉強したり知識を高める方法がたくさんあります。

大切なのは、主体性を持つことではないでしょうか。常に問題意識を持ち、どうしたらその問題を解決することができるのか、みんなと協力して解決策を見つけ、行動する。これってもしかしたら、Do well by doing good.の精神にもちょっと似ていませんか?

夜まで頑張って勉強したら、体が温まる、栄養満点のスープでひと休みはいかがでしょう? 多めに作って冷凍してストックしておけば、食べる時は温めるだけ。アレンジも楽しめる、かぼちゃのスープの作り方を紹介します。

かぼちゃのスープの材料

材料(6杯分):かぼちゃ750g、玉ねぎ1個、にんにく1かけ、バター15g、ブイヨンキューブ1~2個、牛乳 200cc、シナモン少々、塩と胡椒

かぼちゃのスープの作り方

①かぼちゃはタネとワタを取って皮をむき、適当な大きさに切る。

②スライスした玉ねぎとバター、塩ひとつまみを鍋に入れて中火にかけ、蓋をして蒸らす。

③玉ねぎから水分が出てきたら蓋を外して、玉ねぎがしんなりするまで炒める。しんなりしたら、ニンニクのみじん切りを加えて香りをだす。

④かぼちゃを加え、ひたひたに水を注ぐ。ブイヨンキューブを入れて沸騰したら、火加減をことことに落とし、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。

⑤ブレンダーなどでピューレにし、牛乳を加え、塩、胡椒、シナモンで味を整える。

かぼちゃのスープの冷凍とアレンジ

かぼちゃのスープは冷凍に向いているので、多めに作ることをおすすめします。私は牛乳を入れない状態で冷凍し、温め直す時にその日の気分でアレンジするのが好きです。

このかぼちゃスープの素から1杯のスープを作る時は、一人分の水分量を足す必要があるので牛乳など30ccを加えてください。

牛乳の代わりに豆乳や生クリームを使ったりトマトジュースを入れると酸味が加わってさっぱりとしたスープになります。

香りづけにシナモンを入れることが多いのですが、その代わりに生姜を入れたり、辛いのが好きならカレー粉も合いますよ。トッピングにかぼちゃの種やパセリのみじん切りを乗せればさらにビタミンアップ!

かぼちゃスープの素を冷凍するときは、大きめのジップロックに入れ、平らにして冷凍するのですが、完全に凍ってしまう前に一旦取り出して、お箸などで1人分に使う量のところに筋を入れておきます。こうしておけば、1人分を簡単に小分けにして解凍できます。

<プロフィール>

門倉多仁亜

1966年兵庫県生まれ。日本人の父とドイツ人の母の元で日本、ドイツ、アメリカで育つ。国際基督教大学卒業後、証券会社の勤務を経てコルドンブルーにてグランティプロムを取得する。

現在は、東京と夫の実家のある鹿児島の2拠点をベースに暮らしており、料理教室を主宰する傍ら、メディアを通してドイツ人のシンプルな暮らしをメディアを通して紹介する。

著者、「タニアのドイツ式心地よい暮らしの整理術」(三笠書房)、ドイツの焼き菓子(SBクリエイティブ)など。

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