「imperfect表参道」のオリジナル作品に取り組まれたnoricoさん。今回の動画やポスターの制作を通じて感じられたことや、チョコレートアートに対する想いなど、お話を伺いました。
DOWELL編集部: まず、今回の取り組みの感想を聞かせてください。
noricoさん: あらためてカカオの生産者さんが、栽培から収穫まで、すべてにこだわりを持っていることを知り、とても感銘を受けました。また、カカオの生産地や、その環境については何となく知っていましたが、「imperfect表参道」では、原料の生産地や、そこで働く人たちの労働環境の改善につながる食材を扱っているということを知って、そのポリシーに感動しました。環境や労働者のことまでよく考えた、こんな素晴らしい取り組みがあるんだな、と。
実際、カカオの生産者さんが、みんな笑顔で楽しそうにお仕事をしている姿を拝見して、とても嬉しい気持ちになりました。
また、今回の作品を創るにあたり、チョコレートに関する気づきもたくさんいただきました。やはり生産者の方々が笑顔で作ったものなので、気持ちがこもっていると感じます。アートは、気持ちがこもったものであるほど、見る人に伝わるものがあると思いますが、それと同様に「imperfect表参道」のチョコレートも、気持ちの部分が味になっているのではないでしょうか。
DOWELL編集部: 「幸せなチョコレート」はバレンタインの企画でもあるのですが、noricoさんは、バレンタインデーの思い出などはありますか?
noricoさん: 小学生のころ手作りチョコレートにチャレンジして、男の子にあげたことがあります。もっとも、市販のチョコレートを溶かして、型に流して固めただけでしたけれど。それを、男の子にだけではなく、家族や友だちにもプレゼントしていました。やっぱり、みんなの喜ぶ顔が嬉しいんですよね。
DOWELL編集部: 人を喜ばせることが好きなんですね。
noricoさん: 私は器用ではないですし、人とのコミュニケーションも苦手なので、自分が得意としていることや幸せと感じる仕事、つまり絵を描くことで、誰かが幸せな気持ちになってくれたらいいなと思っています。
私がチョコレートアーティストとしてまったく無名なころにオーダーしてくれた方々には、今でもとても感謝していますし、その感謝の気持ちを伝えるためにも、もっと活躍して、より多くの人に楽しんでもらえればと思います。
誰かに喜んでもらえるアートが「社会を良くすること」につながっていき、幸せのサイクルができると嬉しいですね。