女性の活躍で、より高品質なコーヒーを
DOWELL編集部: おいしいコーヒーを作るために、一番大切だと思うことは何ですか?
オリヴェイラ: 誠実さを持って生産に従事することです。品質においては収穫後のプロセスも大事ですので、すべての工程で自らが責任を持って品質を管理し、商品の完成度を高めるようフォローしていくことが重要だと考えています。
リマ: 私は、そもそもコーヒーが大好きなので、愛情を持って作ることが大切だと思っています。また、コーヒーづくりは一人ではできないので、仲間と力を合わせることが大事。そして、やはり一番肝心なのが品質に対する注意力。収穫が終わった後、コーヒー豆を乾燥させる作業が一番クオリティに影響を与えるので、とくに注意を払っています。
DOWELL編集部: 独自の工夫などはありますか?
オリヴェイラ: コーヒーの製法として、水洗式と非水洗式という二つの方法があるのですが、私が行っているのはその中間のようなことです。非水洗式はナチュラルともいわれ、収穫したらそのまま天日干しにしてから外皮を外すのですが、私の場合は、豆が乾燥し尽くす前に外皮を取って次の工程に進みます。これはナチュラルよりもこまやかな管理が必要なのですが、よりスイートで透明感のある味わいがつくれます。ブラジルではあまりメジャーではない製法ですが、よりおいしいコーヒーをつくるために取り組んでいます。
リマ: 女性の方が、様々なプロセスにおいて、より細やかに見て作業をしていると思います。味についても、普段から料理をしていることもあり敏感ですよね。そのような女性ならではの感覚で、おいしいコーヒーを見極められると思っています。
オリヴェイラ: 生産現場では新しい技術も出てきていますが、本当においしいコーヒーを作るためにはテクノロジーではなく、人が関心を持って丁寧にケアをすることが大事です。コーヒーの木も、植えてから収穫するまで日々チェックが欠かせません。とにかく全ての工程を自分の目で見て、その時の状態に合わせた対応策を考えています。