“カップから農園まで”で地球も笑顔に(前編) / UCC上島珈琲株式会社 農事調査室長 中平尚己さん/UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室課長 関根理恵さん【Do well by doing good. Action】FANTASTICS from EXILE TRIBE 堀夏喜さん 【特集企画】知ってる?世界の食糧事情。
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“カップから農園まで”で地球も笑顔に(前編) / UCC上島珈琲株式会社 農事調査室長 中平尚己さん/UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室課長 関根理恵さん【Do well by doing good. Action】FANTASTICS from EXILE TRIBE 堀夏喜さん

FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さん、堀夏喜さんが、「Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう!」という活動に取り組む企業や団体を訪問するこちらのコーナー。今回は、堀夏喜さんが“Good Coffee Smileの実現”を企業理念に掲げ、おいしいコーヒーで世界を笑顔にしているUCCグループの東京本部を訪問しました。UCCでは、どのようなサステナブルな活動に取り組んでいるのか、堀さんが、UCC上島珈琲株式会社農事調査室長の中平尚己さんとUCCホールディングス株式会社サステナビリティ推進室課長の関根理恵さんのお二人にお話をお伺いしていきます。

コーヒーに関するあらゆる事業を自社で手がける

堀さん: UCCさんと言えば、缶コーヒーなどの商品で、僕たち若者にもとても馴染みのある会社です。でも実際には、缶コーヒーだけでなく、もっとたくさんの事業をされているんですよね。そこでまず、UCCさんはどのような会社なのか教えてください。

中平さん: UCCグループは1933年の創業以来、“いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい”という創業精神を受け継ぎ、生産国での栽培から、原料調達や品質保証、焙煎加工、販売、研究開発、そして、コーヒー文化を広めることにいたるまで、コーヒーに関するあらゆる事業を自社で手がけてきました。

そして現在では、UCCグループのネットワークは日本のみならずアジア圏から欧州まで、世界20数カ国・地域へと広がっていて、おかげ様で日本市場では、業務用・家庭用・工業用のすべてのレギュラーコーヒー市場でトップシェアを堅持しています。

こうした事業活動とともに、私たちが注力してきたのが、常に新しいものを世に生み出し続けるという取り組みです。 例えば世界“初”の缶コーヒー、日本“初”の真空包装レギュラーコーヒーなど、常にコーヒーの新たな可能性を追求してきました。その結果、今までにない新しいコーヒーの価値を創造することができたと自負しています。

堀さん: 缶コーヒーを世界で最初に作ったのはUCCさんなんですね! あまりにも身近なものなので、誰が最初に作ったものか、気にしたことがなかったです。“世界初”というのは、すごいことですよね!

関根さん: 缶コーヒーが発売されたのは、1969年のことです。私たちUCCグループの理念は“Good Coffee Smileの実現”というものですが、これは「お客様においしいコーヒーを提供して笑顔になってもらう」という意味です。オンリーワンの事業に取り組んで、一人でも多くのお客様に笑顔になっていただくことが、私たちの使命だと思っています。

神戸本社からリモート参加されたUCC関根さん

地球の環境保護が、コーヒーには不可欠

堀さん: コーヒーを通じてみんなを笑顔にするって、身近なことから幸せになれるようで、とても素晴らしい使命だと思います! ところで僕たちの使命は、このDOWELL magazineなどを通じて若い世代にサステナブルのことを分かりやすく発信し、みんなに興味を持ってもらうことです。そこで、読者のみんなにUCCさんのサステナブルな活動を紹介していきたいんですが、そもそもなぜそのような活動を始められたんですか?

中平さん: 私たちの事業は、実はサステナブルな環境でないと成立しないのです。そもそもコーヒーは自然の恵みから生まれる農作物ですが、そのほとんどが赤道を中心とした南北緯25度の間にある”コーヒーベルト”という栽培地域で育てられています。そのような場所で生産されるものということは、すなわち、日本でコーヒーを飲むためにはコーヒー豆を輸入に頼らなければならないということでもあります。ということは、もし生産地域に深刻な環境問題が発生したら、輸入は途絶え、私たちはおいしいコーヒーを楽しむことができなくなってしまうかもしれません。

そのような背景があるので、実はサステナブルやSDGsという言葉が注目される以前から、私たちは、“カップから農園まで”一貫したコーヒー事業を通じて、地球環境を守るための活動や、生産者の支援活動を行ってきたのです。

堀さん: UCCさんの環境への取り組みは、事業と深く関係があることだったんですね。ところで今“カップから農園まで”とおっしゃっていましたけれど、普通、それを言うなら“農園からカップまで”という順番ですよね? “カップ”と“農園”の順番が逆じゃないかなと思ったんですが。

中平さん: 鋭いご指摘ですね! 確かにコーヒー業界には“From seed to cup”、つまり“種からカップまで”というスローガンがあります。これは「作物として植える時点からちゃんとした管理体制がないと、おいしいコーヒーにはならない」という意味です。

でも、堀さんが言われたように、私たち常にお客様の視点に立って考え、お客様の笑顔を最優先に行動することを使命とする会社だからです。

それを実現するためには、コーヒー輸入の過程だけでなく、流通や栽培環境にもこだわり、いい豆を育てる必要があります。このように考えて“カップから農園まで”を追求していったら、意識や取り組みがどんどん産地の方にさかのぼっていって、最後には自分たちで農園を持つというところにまでいたったんですよ。

堀さん: なるほど!”お客様のために”よりよい製品を作り、よりよいコーヒー豆を育てる必要がある。それが“カップから農園まで”という意味なんですね。さっきお聞きした“Good Coffee Smileの実現”ということとつながるようなお話だと思います。

中平さん: そうですね。もしよりよいコーヒー豆を作ることを目標に事業を始めていたら、スペシャルなコーヒーを究めることはできても、缶コーヒーのような、身近にコーヒーの楽しさを感じられる製品の開発は今のように多岐にわたることはなかったかもしれませんね。

堀さん: ところで、さっきいただいた名刺に「環境保護のため抽出後コーヒーと麻袋の再生紙を使用しています」と書かれていました。これもとてもサステナブルな活動だと思うんですが、この名刺のように、僕たちが身近に感じられるような取り組みは、ほかにもあるんですか?

中平さん: もちろんです。現在、レジ袋の有料化などを通じたプラスチックの削減が注目されていますが、UCCグループでは、今から10年以上前の2006年に、コーヒーのパッケージとして、業界で初めて、トウモロコシのでんぷんを原料にしたバイオマスプラスチックを採用しています。この施策には「身近なところから生活者の視点で環境配慮を考えてほしい」という、当時の製品開発者の願いが込められているんです。

また、缶コーヒーやペットボトル飲料を作る飲料工場では、製造過程でコーヒーの抽出かすが出ます。一見ゴミに思える抽出かすですが、お気づきのように、これを活用しているのが私たちの名刺です。この取り組みを始めたのは90年代後半ですが、当時、名刺用紙としてリサイクルペーパーを使用する企業が増えていました。そこで私たちも、UCCらしさを表現できる素材を使うべきではないかということになり着目したのが「抽出後コーヒーと麻袋」です。そして試行錯誤を繰り返すこと約1年で、現在の名刺用紙の完成に至りました。

関根さん: ちなみに抽出かすは、2010年からは工場のボイラーの燃料としても活用しています。抽出かすは私たちにとって廃棄物ではなく、貴重な資源のひとつになっています。

堀さん: UCCさんがプラスチックの廃棄問題について対策を取り始めた2006年って、僕はまだ10歳の子どもですよ! すごい昔のように感じますけれど、本当に環境問題への取り組みが早かったんですね。そう言えば、UCCさんは子どもたちのために、学校に教材を提供されているとお聞きしたんですが、何の授業で使うものなんですか?

中平さん: 中学校の社会科・地理に使っていただいている教材のことですね。私たちは「コーヒーは大人の飲み物」と考えていたので、そのころはまだ、子どもたちとの体系だったコミュニケーション策は模索中でした。でもある時、中学校の先生方が社会科・地理の教材作りで苦慮しているという話を耳にしました。UCCグループは以前より海外に現地法人を持って事業を行っているので、地理の学習に役立ちそうな、さまざまな素材を持っています。それらを活用すれば、よい教材を作れるはずと考えて始めた取り組みです。

堀さん: それはいいアイディアですね!

中平さん: 私たちが口にする農作物は、世界中に広がる生産地とつながっていることを知ってもらい、だからこそ“持続可能”な仕組みを作っていくことが大切だということを子どもたちに理解されることは、とても重要だと考えています。

また教材を作るだけではなく、コーヒーを生産している現地の方へのインタビューを生徒さんたちに聞いてもらったり、コーヒーの生豆を学校にお届けすることもあります。このような実物に触れることは、生徒さんにもとてもいい刺激になっていると先生から伺っています。現在は地理だけでなく、道徳にも利用できる汎用性を持たせた教材も提供しているんですよ。

堀さん: 地理の勉強って、どうしても自分からは遠い所にある出来事、みたいな感じがありますよね。だから身近にあるアイテムと関わる形で、世界と触れ合うことができるというのは、子どもたちにとって、とてもいいことだと思います。僕ももう一度、地理の勉強をしたくなってきました(笑)。

UCCのサステナブルな取り組みについて全体像がつかめてきた堀さん。後編では、UCCが進めている「Do well by doing good.」な活動について、お話を伺っていきます。

続きを読む(後編)>>>

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